冬から春へ
毎年のテーマであり、永遠のテーマでもあるこの季節の移り変わりが、パンデミックによってあこがれと期待が身震いするほど高まりました。
居ても立っても居られない気持ち…これが絵に向かう力になっています。
木々と対面しながら、その変化に自分自身を重ねて、毎年あるいは数年ぶりに会いに行っても不思議な力をもらえます。
寒さに耐えて花開く。そんな豪快な老樹達に感謝しながら…
2021年11月1日 菅原健彦
このたび、ギャルリーためなが大阪 (大阪市中央区:ホテルニューオータニ 大阪 1階) にて 、 大阪店開廊 50周年記念第 三 弾 として 菅原健彦展を 2021年 12月 11日(土)から 2022年 1月 10日(月・祝)まで開催いたします。
本展では 古木をテーマとした三春 の滝 桜、神代桜、淡墨桜の 作品に 加え 、 臥龍の松 、波濤図 など 生命 の 姿(かたち)を 描いた新作 約 30点を一堂にお披露目いたします。
樹齢千年を超える樹木の幹から放たれる力強い生命力に喜びを感じながら、菅原健彦はその力を自らの作品に込めて描きます。金箔、プラチナ箔の上 に 日本で最も古い墨として知られる松煙墨で自然のひび割れを作り、古木 の生命力を大胆に表し、箔以外の作品では、越前の手すき和紙の裏からドーサ( 礬水:薄めた膠液に少量の明礬を入れたものを流し、白く抜きでたところに墨や水干絵具で描き足す裏彩色の技法で優美な枝ぶりを表現しています。
そして、大胆な筆遣いで濃淡、明暗、かすれを抽象的に表現することで自然界に潜む生命の躍動感を画面に定着させ、静動合わせ持つ幽玄の世界を描いています。菅原は日本画の伝統を重んじる一方で、新たな可能性に挑戦し続けています。
狩野永徳の豪放さ、そして長谷川等伯の繊細さを継承しつつ、偉人たちを超える境地へと向かう作品の数々をご堪能いただきたく、ご案内申し上げます。
展覧会概要
大阪店開廊50周年記念展第 三 弾 菅原健彦展
会期
2021年 12月 11日(土)~ 2022年 1月 10日( 月・祝)
作家来廊
12月11日(土) 、 12日(日)
会場
ギャルリーためなが大阪
開廊時間
11:00 19:00
年末年始の営業
12月30日 休廊
12月31日~ 1月3日 11: 00~ 18: 00
画廊ホームページ