― ルオーの全画業を網羅する作品が一堂に集結 ―

キリスト教の信仰心と人間の本質を題材に、深い精神性が宿る作品で広く知られるフランス近代絵画の巨匠、ジョルジュ・ルオー(Georges Rouault 1871-1958)。

2023年最初の展覧会として、ギャルリーためなが大阪では『ルオー展』を2月18 日(土)から3月12日(日)まで開催いたします。油彩を中心に、初期から晩年まで70年に及ぶ画業を網羅した名品約30点をご紹介いたします。

1871年、パリに生まれたルオーは、14歳でステンドグラス職人に弟子入りした後、装飾美術の夜間学校で素描を学びます。1890年にはÉcole des Beaux-Arts(パリ国立高等美術学校)に入学し、翌年にはギュスターヴ・モローに師事しました。やがて野獣派、表現主義等と関わりながら、ステンドグラスの影響を強く受けた太い黒色の輪郭線と、鮮やかな色彩による重厚な質感が印象的な独自の画風を確立します。ルオーの特殊性とも言える独特な色彩の厚塗りは、完成後も筆を入れ続け、自らが完成と見なさない作品を世に出すことをよしとしなかったゆえに、何年間も、時には10年もの間、塗り重ねられました。初期には道化師や裁判官等を中心に、後半はキリスト教をテーマとした風景画を多く手掛けるなど、画家の精神性と共に主題や作風は微細に移り変わりながらも、常に人間の本性に焦点を当てた情熱的な制作活動を続け、86年の人生を芸術に捧げた巨匠です。

人々を魅了する深い精神性と鮮やかな色彩あふれる名作の数々を、ぜひ間近でご高覧いただきたくご案内申し上げます。

【展覧会概要】 ルオー展
【会 期】   2023年2月18日(土) ~ 3月12日(日)
【会 場】     ギャルリーためなが 大阪
【営業時間】  11:00~19:00 会期中無休
【画廊HP】     www.tamenaga.com