『FIGURES』
ギャルリーためなが大阪では、2025 年9 月27 日(土)から10 月19 日(日)まで 様々な作家が描く人物画を集めた『FIGURES』(フィギュア=仏語:人物)を開催いたします。
本展では20 世紀以降の人物画に焦点をあて、近代絵画の巨匠キース・ヴァン・ドンゲンをはじめ、ピエール・ボナール、ジョルジュ・ルオー、ジュール・パスキン、藤田嗣治 他、そして現代作家では、ジャン=ピエール・カシニョール、ポール・アイズピリ、ロレンツォ・フェルナンデスなど、20 人の作家が描く人物画、約30 点を一堂に展観いたします。
西洋において人物画の歴史は、古くは神話・宗教画として描かれ、14~16 世紀にヨーロッパで起こったルネサンス以後は、神ではなく人間として、風俗画、肖像画が多く描かれました。17 世紀になると貿易で裕福になったオランダ商人が生活空間を飾る静物画や風景画を好み、自身の肖像画も描かせたことで市民層に浸透します。もとより、王侯貴族たちは権威の象徴として著名な画家に肖像画を描かせ宮殿や屋敷を飾りました。
肖像画は時を経て、19 世紀半ばに写真が発明されたことで市民層からの制作依頼が減り衰退していきます。そうしたことで画家たちは自由に独自の人物画を発展させました。敬虔なキリスト教徒であったルオーは近代の宗教画ともいえる人物を、ローランサンは優しいパステルの色調で幸福感溢れる女性を描き、ヴァン・ドンゲンは色彩豊かな肖像画で社交界の女性を魅了しました。また、藤田嗣治は浮世絵を思わせる繊細な線で女性を描き、瞬く間に時代の寵児となったのです。
そして、21 世紀の今を生きる画家たちは絵画の伝統を継承しつつ、新しい画材と最新のテクニックを駆使し、オリジナリティ溢れる人物画を描いています。今展を機に人物画の魅力に触れていただければ幸いです。
【展覧会概要】
『FIGURES』
会期: 2025年9月27日(土) ~ 10月19日(日)
会場: ギャルリーためなが大阪
場所: 大阪市中央区城見1-4-1ホテルニューオータニ大阪1階
開廊時間:10:00~19:00 会期中無休
画廊ホームページ: www.tamenaga.com